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CMアットリスク方式とは
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CMアットリスク方式とは工事や設計業務等を発注する際に採用される発注方式の一つ。
CM方式の一種で、CMrに対して CM業務に加えて工事請負も併せて発注する方式。主に災害復興事業など設計が確定していなくとも緊急性を要する工事を迅速に進めたい場合や、大規模改修工事など実際に工事を進めてからでないと詳細な状況が判断できない不明瞭な要素が多い場合で採用される方式。国内では、2011年3月に発生した東日本大震災の復興プロジェクトで初めて本格的に採用された。
「CMアットリスク方式」における契約方式は実費精算契約(コスト・プラス・フィー契約)をベースとした形態が用いられるのが一般的。
これは、設計が確定していない状況や不明瞭な要素が多い状況で無理に請負契約とすると請負に伴うリスクが大きくなり、見積金額が高くなってしまうためである。
また、契約方式として実費精算契約(コスト・プラス・フィー契約)が採用される場合は、契約上の取り決めでGMP(最大保証金額)が上限金額として設定される場合や、コストの透明性を図る目的でオープンブック方式(原価開示方式)が併せて採用される場合もある。
参考|CMアットリスク方式とは(アーキブック)
WRITERレポート執筆者
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橋詰 健
インデックス シニアアナリスト
都市計画、都市開発のコンサルタントとしてキャリアをスタート。当社では再開発事業、マンション建て替え等のPMを経て、東日本大震災の復興プロジェクトを経験。現在はCSR担当として3つの一般社団法人を運営するほか、経営企画にも参画。専門的な知見を活かし、社会課題の解決に貢献するソリューションを提供します。
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