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CM(コンストラクションマネジメント)とは

CM(コンストラクションマネジメント)とは建設マネジメントの一種で、プロジェクトにおける企画・計画、設計、工事発注、施工、引き渡しの各段階で「コスト管理」「スケジュール管理」「品質管理」「情報管理」「リスク管理」などを実施することで品質改善やコスト縮減を行い、工期内、予算内でプロジェクトを収めることを目的としたマネジメントのこと。
 
CM(コンストラクションマネジメント)の特徴は、主に計画・設計の段階からプロジェクトが完了するまで、設計や施工などに関する技術的な側面から専門知識やノウハウを活用してマネジメントを展開する点にある。
 
従来、建設プロジェクトにおけるCM業務は発注者、設計者、施工者により実施されてきた。しかしながら近年では、コスト、工程や品質に対する透明性や説明責任が強く問われるようになったことで、 PM(プロジェクトマネジメント)やCM(コンストラクションマネジメント)といったマネジメント業務を専門で実施する会社が、設計者や施工者とは完全に独立した立場から発注者に代わってCM業務を展開するプロジェクトが急速に増えている。
 
尚、日本では建設プロジェクトにおけるPMとCMの役割について曖昧になっているケースが多いが、欧米における国際的なスタンダードでは発注者側の建設マネジメントをPM(プロジェクトマネジメント)、受注者側(施工者)で行う建設マネジメントをCM(コンストラクションマネジメント)と呼んで区別している。
コンストラクションマネジメントの実務はプロジェクト段階別に下記のような業務が概要として挙げられるが、これらは発注者のニーズによって取捨選択または追加されたうえで具体的に定められる。
 
【設計段階】
 ① 設計に関するアドバイス
  (施工面、コスト面、スケジュール面)
 ② 設計VEの提案
 ③ 施工スケジュールの提案
 ④ 概算工事費の算出
 ⑤ 予算工事費の検討
 ⑥ リスクの洗い出し・対応策の提案
  (コスト面、スケジュール面、品質面)
 
【施工段階】
 ① 施工業者間の調整
 ② 工程計画の作成・工程管理
 ③ 施工図の確認
 ④ 品質管理
 ⑤ 工事監理者、施工業者の評価
 ⑥ 支払い管理
 ⑦ 変更コスト管理(コストモニタリング)
 ⑧ 工事経過報告(工程、工事費など)
 ⑨ 各種文書管理(設計、施工等)
 ⑩ 中間検査、完了検査への立会い
 ⑪ 引渡書類の確認
 
参考:CM方式活用ガイドラインについて(国土交通省)、CM(コンストラクションマネジメント)とは(アーキブック)
 

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