REPORTレポート
用語集
オープンブック方式とは
オープンブック方式とは、元請業者が発注者に対して、専門工事業者への発注金額など全てのコストに係る情報を開示し、その内容について発注者または第三者が精査する方式。
設計・工事等に要したコスト(業務原価)とコストに一定割合を乗じたフィー(報酬)を加えた額が発注者から支払われる。
この方式の特徴は、分離発注方式の考え方をベースとしている為、コスト縮減が期待できる点に加え、元請業者のマネジメント力を活かすことができる点、さらには全てのコストが明らかにされることでコストの透明性が確保できるようになり、投資家や関係者に対してのコスト説明責任を果たせる点が挙げられる。
オープンブック方式を採用した場合の契約方式としては実費精算契約(コスト・プラス・フィー契約)が一般的であるが、この場合、最終的な工事金額の上限が確定しないリスクが発注者側に残る為、工事費の上限が保証されるGMP(最大保証金額)を設定した目標コスト契約が採用される場合もある。
参考:多様な契約方式の検討について(国土交通省)、オープンブック方式とは(アーキブック)
WRITERレポート執筆者
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橋詰 健
インデックス シニアアナリスト
都市計画、都市開発のコンサルタントとしてキャリアをスタート。当社では再開発事業、マンション建て替え等のPMを経て、東日本大震災の復興プロジェクトを経験。現在はCSR担当として3つの一般社団法人を運営するほか、経営企画にも参画。専門的な知見を活かし、社会課題の解決に貢献するソリューションを提供します。
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