REPORTレポート
用語集
ECI方式とは
ECI方式とはアーリーコントラクターインボルブメント方式の略で、工事や設計業務等を発注する際に採用される発注方式の一つ。
ECI方式は、プロジェクトの設計段階より施工者(建設会社)の技術力を設計内容に反映させることで「コスト縮減」や「工期短縮」を目的とした方式。
具体的には、発注者は技術提案に基づいて選定された優先交渉権者(施工者)と工事契約を前提に技術協力業務の契約を締結し、別途設計者へ発注された設計業務に技術提案の内容を反映させながら設計を進める。また、発注者と優先交渉権者は実施設計後に価格交渉を行った上で合意に至れば工事契約を結ぶ方式となる。
設計施工一括発注方式やDB方式(デザインビルド方式)では受注者は基本設計や実施設計のプロジェクトに参画するタイミングで設計と施工を一括で担う役割として契約が結ばれる。一方、ECI方式では設計業務は設計者が実施して、優先交渉権者(施工者)はあくまでも技術協力者の役割でプロジェクトに参画する点、また工事契約も実施設計完了後に発注者との価格交渉が合意に至れば締結される点が異なる。
参考|直轄工事における技術提案・交渉方式の運用ガイドライン(国土交通省)、ECI方式とは(アーキブック)
WRITERレポート執筆者
-
橋詰 健
インデックス シニアアナリスト
都市計画、都市開発のコンサルタントとしてキャリアをスタート。当社では再開発事業、マンション建て替え等のPMを経て、東日本大震災の復興プロジェクトを経験。現在はCSR担当として3つの一般社団法人を運営するほか、経営企画にも参画。専門的な知見を活かし、社会課題の解決に貢献するソリューションを提供します。
その他のレポート|カテゴリから探す