REPORTレポート
リサーチ&インサイト
建設プロジェクトマネージャーとは何か(8)
建設費の3~5%がプロジェクトマネージャーの報酬
日本では、設計事務所の関連会社として設立されたプロジェクトマネジメント会社がありましたが、最近になってようやく発注者側に立って仕事をする独立系のプロジェクトマネジメント会社がいくつか出てきました。
インターネット情報から、有能なプロジェクトマネージャーを探すのは容易ではありませんが、われわれが設立に関与した「建設プロジェクト運営方式協議会」のメンバーにも、発注者側に立ってプロジェクトマネジメントを行う企業が含まれています。
優れたプロジェクトマネージャーを選ぶには、やはりトラックレコード(実績)と各クライアントからの評価が重要です。トラックレコードについては、プロジェクトマネジメントの企業でも用意していて、求めれば出してくれるはずです。
気になるのは“プロジェクトマネージャーのお値段”ですが、基本はコンサルティングですから、コンサルティング業界、システム開発会社などと同様に人工の積み上げで計算されます。
インターネット情報から、有能なプロジェクトマネージャーを探すのは容易ではありませんが、われわれが設立に関与した「建設プロジェクト運営方式協議会」のメンバーにも、発注者側に立ってプロジェクトマネジメントを行う企業が含まれています。
優れたプロジェクトマネージャーを選ぶには、やはりトラックレコード(実績)と各クライアントからの評価が重要です。トラックレコードについては、プロジェクトマネジメントの企業でも用意していて、求めれば出してくれるはずです。
気になるのは“プロジェクトマネージャーのお値段”ですが、基本はコンサルティングですから、コンサルティング業界、システム開発会社などと同様に人工の積み上げで計算されます。
フィーの見積もりは、過去の実績を踏まえて、どの程度負荷がかかるのかを想定して算出されます。大きな建設プロジェクトの場合で、おおむね建設費の3~5%程度、小さいプロジェクトや難易度の高いプロジェクトでは、もう少し比率が上がります。
成功報酬という考え方もあります。ただ、コンサルティングでは、一般に売上高の3分の1が人件費、3分の1が間接経費、残りの3分の1が利益です。完全な成功報酬型の契約では、プロジェクトマネージャーのリスクが大きくなりすぎるため、なかなか受ける会社が出てこないでしょう。そのため、プロジェクトによっては、経費部分をミニマムのフィーとして、利益部分を成功報酬にするケースがあります。
WRITERレポート執筆者
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植村 公一
代表取締役社長
1994年に日本初の独立系プロジェクトマネジメント会社として当社設立以来、建設プロジェクトの発注者と受注者である建設会社、地域社会の「三方よし」を実現するため尽力。インフラPPPのプロジェクトマネージャーの第一人者として国内外で活躍を広げている。
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