INTERVIEW社員インタビュー
Vanessa CANDIDO
インデックスストラテジー
ストラテジスト
政策から実践へ──グローバル視点でPPPに挑む元政府エコノミストの決断
―――Vanessaさんは2015年から約9年間にわたり、フィリピンの国家経済開発庁(NEDA、現DEPDev)で政策立案や経済分析などの仕事に就いていました。フィリピンの国家機関という将来有望な仕事をあえて辞め、日本企業、それもインデックスに入社しようと考えた理由についてお聞かせください。
NEDAというフィリピンの政府機関で働くことは、本当に意義深い経験でした。政府に仕え、国家の開発目標のベースとなる長期戦略の立案に貢献することは、大学時代からやりたいと個人的に願っていたことです。
ただ時がたつにつれて、政策立案だけでなく、プロジェクトの開発や実施について、特に民間の視点から実践的な経験を積みたいと思うようになりました。もちろん、政策立案の重要性については深く意識していましたが、実際の開発計画を地に足の着いた形で実現するためには、革新的なソリューションやグローバルなパートナーシップが不可欠です。そうした要素をいかに融合できるかという点に、関心を持つようになったのです。
その中でインデックスストラテジー(IS)に惹かれたのは、PPP(Public Private Partnership:官民連携)、インフラ開発、国際協力といった分野に日本企業として取り組む、そのユニークで野心的な姿勢に魅力を感じたことが大きな理由です。ISに関わることが、私のキャリアにおける自然なステップだと感じたのです。アイデアや政策を具体的な成果として実社会に還元していくということは、公共の利益に貢献するというこれまでのキャリアと地続きですから。
―――キャリアチェンジに際しては、他の企業も選択肢に入っていたと思います。その中で、ISを選択した決め手は何だったのでしょうか?
日本企業の多くは、総じてPPPに関して慎重な姿勢をとっていたように思います。その中で、ISがPPPの分野に積極的だったところに強く惹かれました。これは、それまでの常識に対する大胆な挑戦であり、とても刺激的で意味のあること。その挑戦の一員となり、PPPの未来を日本の視点からどこまで切り開けるのか、それを見届けたいという純粋な興味がありました。
―――現在、ISで何を担当しているのでしょうか。具体的な業務内容をお聞かせください。
ISでは、ストラテジストとして働いており、複数の国におけるインフラ及びエネルギープロジェクトに関わっています。具体的に言えば、フィリピンでの再生可能エネルギープロジェクトと、ガーナでの有料道路プロジェクトです。計画から実施に至るまでに必要な調整や企画に関わっています。
全体として、私の役割は現地及び各国にまたがる関係者との調整、提案書の作成、実行可能性調査(フィージビリティスタディ)、プロジェクトマネジメントなど、プロジェクトの企画から実行までのスムーズな進行をサポートすることです。
―――プロジェクトに貢献できているという実感はありますか?

プロジェクトの前進を支えているという実感があります。先ほどもお話したように、私の役割は、関係するすべての人々が共通のプロジェクト目標に向かって足並みを揃えて取り組めるように調整することです。チーム内外の関係者とのコミュニケーションや協力体制を構築するうえで、私の役割は不可欠なものだと捉えています。
例えば、フィリピンのプロジェクトでは、政府機関や民間コンソーシアムのメンバーとの間の調整で重要な役割を果たしました。先日、フィリピンにおけるPPPの事業化推進を手がけるフィリピンPPPセンターに提案書を提出しましたが、その部分で貢献できたと思っています。
また、ガーナの有料道路プロジェクトでは、実行可能性調査の作成、外部のコンサルタントや資金の出し手となるJICA(国際協力機構)との連携、さらにはガーナ政府との協議の推進などを通じて、プロジェクトの進展を後押ししています。
企画から実施までのプロジェクトマネジャーをサポートすることで、タスクの調整や進捗管理、関係者間の効果的なコミュニケーションを促進し、プロジェクトの円滑な進行に貢献していると感じています。自分の役割がプロジェクトの基盤づくりを支えていることに、誇りを感じています。
―――今後のキャリアイメージや目標についてお聞かせください。
直近のキャリア目標は、今後1年以内にシニア・ストラテジストに昇進することです。今はプロジェクトマネジメント及びPPPの分野でより大きな責任を担うために必要なスキルや知識、経験を得るべく積極的に取り組んでいます。
その先の目標としては、エネルギー分野に特化したプロジェクトマネジャーになり、PPPプロジェクトを最初から最後まで主導できるようになりたいと思っています。インデックスグループの一員として。この重要な分野での専門性を深めるとともに、リーダーシップやチームマネジメントの能力も磨いていきたいと考えています。
これらの目標は、自分自身の成長の延長線上にある自然なステップです。会社のミッションに大きく貢献すると同時に、日本と相手国の双方に利益をもたらす意義あるプロジェクトを推進する力になれると信じています。
直近のキャリア目標は、今後1年以内にシニア・ストラテジストに昇進することです。今はプロジェクトマネジメント及びPPPの分野でより大きな責任を担うために必要なスキルや知識、経験を得るべく積極的に取り組んでいます。
その先の目標としては、エネルギー分野に特化したプロジェクトマネジャーになり、PPPプロジェクトを最初から最後まで主導できるようになりたいと思っています。インデックスグループの一員として。この重要な分野での専門性を深めるとともに、リーダーシップやチームマネジメントの能力も磨いていきたいと考えています。
これらの目標は、自分自身の成長の延長線上にある自然なステップです。会社のミッションに大きく貢献すると同時に、日本と相手国の双方に利益をもたらす意義あるプロジェクトを推進する力になれると信じています。
―――インデックスには週2回の在宅勤務やフレックス制度などの人事制度があります。こういった制度はうまく活用できているでしょうか。具体的に活用できているようであれば、どのように活用しているのか、お聞かせください。
リモートワーク制度とフレックス制度の両方を活用しています。働き方の柔軟性を維持しながらも、しっかりとした責任とチームワークを維持しようとするインデックスの方針にはとても感謝しています。
リモートワークについては、事前にタスクを計画的に整理し、静かで集中できる環境が必要な調査業務や提案書の作成の時に自宅勤務にしています。自宅で仕事をすることで、オフィスの慌ただしさや通勤時間といった外的要因による中断がなく、より深く集中した作業が可能になっています。
また、フレックスタイム制度はタイムゾーンが異なる国の関係者との会議や早朝・夜間の打ち合わせがある時にとても役立っています。加えて、個人的な用事や通院などのスケジュールに柔軟に対応できるため、仕事に支障をきたすことなくワークライフバランスを保つことができています。
―――緒に働いているメンバーはどんな人たちでしょうか。また、チームはどのような雰囲気でしょうか。可能な範囲でご教示ください。
私たちのチームは政府で働いていた人、エンジニア、金融、グローバル開発など、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーで構成されています。それぞれが異なる視点を持ち寄ることで、議論に深みが生まれていると感じています。
もちろん、異なる文化的背景やコミュニケーションスタイル、性格を持つメンバー同士が働くことは時に厳しさを伴います。特に、期待値や仕事の進め方が文化によって異なる場合には誤解が生じることもあり、明確に伝える努力や忍耐強さ、柔軟な心をもって向き合う必要があります。ただ、こうした課題も、個人として、また専門職として成長するための学びの一部だと捉えています。
全体としては仕事に対する共通の意識や熱意があり、アプローチの仕方は違っても、お互いを支え合う雰囲気があります。まだ発展途上のチームですが、その一員でいられることをとてもありがたく思っています。
―――最初はフィリピンで暮らしながら、リモートで働いていたと聞いています。なぜ東京オフィスでの勤務を希望されたのでしょうか。
はい。最初はフィリピンからリモートで勤務していましたが、最終的に東京への移住を決めました。現地で働くことで日本のビジネス文化や慣習に深く触れることができると考えたからです。それは、私自身の成長だけでなく、日本人の同僚との協働関係をさらに強化してくれると思いました。実際、現地勤務になれば、会社の活動にも積極的に参加できるようになります。結果的に同僚や関係者との関係が深まり、仕事の質や成果へのインパクトをさらに高めることにつながると感じています。
―――日本で暮らすのは今回が初めてだったのでしょうか。
実は、日本に住むのは今回が初めてではありません。2018年から2020年まで、JICAの奨学金を受けて東京大学公共政策大学院で公共政策の修士課程を履修しており、その時にも日本に住んでいました。その期間には、日本の効率性や秩序という部分だけでなく、豊かな文化、人々の優しさ、生活の質に深く感銘を受けました。その時から、個人的にも職業的にも、いつかまた日本に戻ってもっと深く関わりたいと思うようになったのです。
そして、今年2月から再び日本で暮らし始めました。今でも安全性、清潔さ、そして全体的な秩序のある暮らしといった日本の魅力を日々実感していますが、一方で、課題も少なくありません。
行政手続きや銀行とのやり取りなどは、特に外国人にとってはとても難しく感じます。柔軟性に欠けたり、外国人にとって親切とは言い難いルールや制限が今なお多く残っていたり、部屋探しやライフラインの契約、基本的なサービスの利用ひとつとっても多くの書類があり忍耐が必要です。
ただ、今のところなんとか対応できており、こうした一つひとつの困難も含めて、貴重な経験だと受け止めています。再び日本に戻ってこられたことに感謝の気持ちを持ちつつ、今後、日本がさらにグローバル化を進める中で、こうした制度や手続きも少しずつ、外国人にとってよりアクセスしやすく、便利なものになっていくことを期待しています。
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