REPORTレポート

代表植村の自伝的記憶

「人口減少はオポチュニティ」というミンツバーグ教授の言葉

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2月12日、「組織論」の世界的大家として知られるヘンリー・ミンツバーグ教授を招いたシンポジウムを開催しました。朝9時半スタートという早い時間での開催でしたが、当日は大勢の方にお越しいただき、誠にありがとうございました。
 
 
今回のシンポジウムは対談形式で、ミンツバーグ教授はオンラインでの参加、パネリストの勅使川原真衣さん(組織開発専門家)や中島隆博さん(東京大学大学院教授・東洋文化研究所長)、山口周さん(著述家)は現地参加という少しイレギュラーな形になりましたが、それぞれの方が考える「組織」のあり方はとても参考になりました。
 
いろいろと気づきの多い対談でしたが、その中でも「人口減少はオポチュニティ」というミンツバーグ教授の言葉には勇気づけられました。
 
確かに、労働力が減るということは大きな課題ですが、制約はイノベーションを生み出す上で不可欠な要因。労働力不足という圧倒的な制約は、新しいイノベーションを生み出す土壌になります。また、労働力不足は女性や高齢者、外国人などこれまで労働市場にあまり参画していなかった人材の参画をより強く促します。その多様性もイノベーションにつながるものです。
 
「日本はすべてに優れている。『失われた30年』などという人は海外には誰もいない」と語るなど、少し日本を持ち上げすぎのような気もしましたが、徹底的な現場主義を採るミンツバーグ教授は、長年にわたり日本のさまざまな企業の現場を取材しています。そうした現場を通して日本を見ると、まだまだ優れたところがたくさんあると感じているのでしょう。日本にいるとなかなか見えないものがミンツバーグ教授には見えていると感じました(昨年も、生活協同組合コープさっぽろの現場視察に行ったそうです)。
 
人口減に高齢化、さらに円安や物価高、決められない政治と、日本にいるとついつい日本のダメなところばかりに目が向いてしまいます。もちろん、そうした社会課題は乗り越えなければなりませんし、解決に向けて取り組む必要があります。ただ、欧米はもっとひどい状況です。ミンツバーグ教授が言うように、日本は素晴らしい国なのだと私たち日本人はもっと自信を持つべきだと感じました。

私たちは、日本にもっと自信を持つべきかもしれない。写真は霞が関一丁目交差点(写真:Miyuki Meinaka, Public domain, via Wikimedia Commons)



【2026年2月25日掲載】
※このレポートは2026年2月22日にLinkedInに掲載したものになります。

 

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